看護のアサーション権を知ること

これまで述べてきたことは、「ナースの本音 サイトについて」において、アサーション・トレーニングでは、アサーション権の問題と考えることができます。看護師が自信をもってアサーションをするために、「人間としてやってもよいこと」を知っておくことが大いな助けになります。

「人間としてやってもよいこと」とは、ここでいうならば患者の人権のことです。つまり、この世に人間として生まれたからには、人間としてやってもよいことがあり、それは誰もが侵すことはできない約束になっているのです。

看護師自身の人権

とくに大切なことは、この人権は看護師自身にもあるが、患者、医師、同僚にもあること、だから葛藤が起こることはあり、アサーションによる自己表現は、ナースの自己表現を不自由にしている背景でも述べているが、葛藤を起こさないための考え方、言動ではなく、それが起こるのが当たり前と思えるようになり、そんなことでいちいち恐れたり、困ったりしない日常をつくるためのものです。

看護師は日ごろのものの見方をチエックする義務がある

たとえば、「看護の専門家は誰もが同じ行動をするのが当然で、違ったことをする人はナースとして適切でない」という考え方で仕事をしているとしましよう。

そうなると、他のナースや上司の様子が常に気になり、自分の特徴を生かした看護はできなくなるでしょうし、患者に適した動きもできなくなるでしよう。看護にもその他の仕事にも、一定の標準はありますが、同時に標準の幅、変化の許容量もあって、その標準の範囲内で、むしろ患者に合った看護をすることが理想です。

自分らしい看護を心がける

「人は皆違っているので、同じように行動することは難しい。違いを大切にしながら、一定基準の仕事をすることだ」という考え方をもっていれば、自分らしい看護を心がけることができるでしょうし、それはときには創造的だったり、標準を上回っていたりもするでしょう。

あなたの日ごろの考え方とどれほど一致するかチェック

  1. 攻撃的、権威的なものの言い方をする患者や医師に対しては、ともかく黙って従うことだ
  2. 成果が見えないようなことはしても無駄だ
  3. 患者や後輩の行いを改めさせるには、エネルギーと時間を費やさねばならない
  4. 人を傷つけるのは、非常に悪いことだ
  5. ものごとが思い通りにならないのは、致命的である
  6. ナースは仕事の性質上、常にやさしく、共感的でなければならない
  7. 患者が深刻な状態や危機にあるときは、心配するのが当然である
  8. 仕事がうまくいかないときは、無気力になったり、怠けたくなったりするものだ
  9. 患者や医師、上司に文句を言われたときは、嫌な気分になるのは当然である
  10. 主体的判断は、チームで仕事をする上では不適切である

以上の各項目に対して、あなたの日ごろの考え方とどれほど一致しているでしょうか。

また一致していたとして、その考えで仕事をしたり、人とつきあったりしていて、苦しくなることはありませんか。もし、苦しくなっているとしたら、その考え方はあなたにふさわしくない非合理的であるからです。

また、そのような考え方をしていると、その考え方はあなたの気持ちや言動にも影響を与えることがあり、アサーティブになれないことも起こります。


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