光り輝く病棟女子マニュアル 永久保存版

この総合病院にやってきたのは、数年ほど前です。

結婚を機に北海道から東京へ移ることになり、「東京に地域医療をやっているおもしろい病院がある」ということを聞き、当時「地域医療」という言葉には、私自身がなじみがなく、どういうことかと興味をもつたのがきっかけで、この病棟で勤めることになりました。

一般病床の平均在院日数が問題になるような時代でしたが、訪問看護師を多く抱え、地域と連携して、全国平均20.2日超えないを努力をしていました。

「一般病床を有する病院」において、一般病床に入院する患者の平均在院日数は約18日。このうち、分析対象のDPC対象病院の一般病床に入院する患者の平均在院日数は約15日であり、一般病床を有する病院全体に比べて3日短い。

急性期医療に関する作業グループ資料(グラフ)

 

急性期医療に関する作業グループ より引用

当時にしたら快挙です。当院の取り組みは全国から注目を浴び、テレビなどの取材もありましたが、光が当たるのは、訪問看護なんですね。

私は病棟女子に(勤務する看護師)にも光を当ててほしいと思ったものですが、現実は、在宅ケアを受けていた患者さんの皮膚の状態が、入院して病棟に来てから悪くなったなどと言われることもあって、「病棟の看護って何だろう?」と思いもしました。

でも、だれかから光を当ててもらうのを待っていてもしかたがないと、師長が、「みずから光り輝こう!」ということを年度方針にして、排泄・皮膚創傷ケア、意識回復、ターミナル期の疼痛ケアなどをテーマに、小さなグループを病棟内につくって、半端でなく勉強して、自分たちがやっている看護についてまとめ、どんどん研究発表しました。

そんな活動を続けるうち、病棟看護のすばらしさを発具認識できるようになり、今でも自分の大きな財産になっています。

普通ではない「看護行為」を考え抜いた研修をする

話は前後しますが、20代のころ、師長から、東京民医連が開催する看護師向け幹部研修を勧められました。幹部候補との言葉に遠慮すると、「今すぐになんて思っていない、10年、20年後への投資だから」と言われ、気楽に参加しました。

研修は半年間、毎週1日で、最後の1カ月はまるまる缶詰でした。参加者は20名くらいで、ほとんどが主任や師長です。こういうた経験豊富な人たちの意見は、「こんな考えかたがあるのか」と新鮮でした。

たとえば、へンダーソンの看護論を勉強しているとき、「人間の排泄は、動物のとは違うね。人間が排泄するとはどういうことだろう」とポロリと言う方がいました。

ものの見方が学べる看護論

「そんな当たり前のこと」と思ったのですが、よくよく聞くと、「患者さんはべッドの上で、しかも人前で排泄する。ナースはその人にとってそれがどういうことか本当に考えているのか」ということだったんです。

それまで当然と思っていたことも、このように問題提起されると、「う~ん」とうなってしまいましたね。こんな感じで、人をどう見るか、社会をどう見るか、医療の現場は、社会保障はと、自由に発想し合いながら考え、ものの見かた・考えかたの大枠を学ぶ機会となりました。

最後の1カ月はグループで看護論の変遷や内容を学び、自分たちの看護論をまとめました。

当時すでに東京看護学セミナーをしておられた、先生の看護論もここで深く学べました。このときの研究は、次の日からすぐに役立つというものではないのですが、私の人生のなかで、非常に大きな意味をもったことはたしかです。

看護師として自分をさらけ出す自身はありますか?

これらの学びでは、つねに患者さんが中心にいて、患者さんから教えていただいたと思っています。私は事例検討会が大好きで、病院の事例検討会はレべルが高いと自負しています。

医師の記者会見のように、カンファレンスを流さない。ナース、事務を含むコメディカルや、場合によっては地域のケアマネジャーも集まり、患者さんの治療・看護だけでなく、社会・経済的な問題も取り上げ、相手がだれであれ、率直に意見をぶつけ合います。

ここまでできているところはそうないんじゃないかと思いますよ。

また、今は訪問看護ステーションが9カ所ありますが、訪問看護師が病棟女子に(勤務する看護師)や外来のナースのところへ気軽に相談に来ます。だから病棟女子に(勤務する看護師)にも、地域に戻った患者さんのことがみえるんです。

このように患者さんを継続してさまざまな角度からみられるのが私のやりがいであり、この病院の大きな特徴です。

美人病棟女子

私がナースを続けてこられたのは、こういう活動のなかでいろいろな人と出会えたことや、患者さんから必要とされていることを感じる瞬間があり、「私ってこんなことができるんだ」と、達成感を得るような経験があったからです。

看護師募集の見分け方

来年、新しい病院ができるため、現在、既卒・新卒ともに看護師を募集していて、全国から集まってきてくれています。面接すると、学生にも、学業ができるということだけでなく、人間性豊かに学生生活を送っていると感心させられる人がいます。

一方、就職してもナースを続けられなくなる若い人がいるのも事実です。

そういう人は、毎日仕事をすること自体が目的になってしまっているのではないか、もっと友だちや患者さんに自分をさらけ出し、受け入れてもらう経験が必要なのでは、と思うんです。

遊びを通して、または仕事で、何か一つ自信をもてる技術や知識を身につけようとがんばるのもいいでしよう。その過程で人と深くかか
わる経験が、もっと看護を楽しく、やりがいのあるものにするんじゃないかと思います。

本気で向かう看護は「本当に楽しい!」嫌なこともたくさんあるが、病棟女子には夢がある。採用看護師の氷の心を解放させた氷の病棟女子のストーリーにものその夢はたくして書いている。
是非参考に読んで欲しい。

病床機能報告 最後に

【参考資料】
①「社会保障制度改革国民会議報告書」(平成25年8月6日) (抄)

「(病床機能報告制度)により把握される地域ごとの医療機能の現状や高齢化の進展を含む地域の将来的な医療ニーズの客観的データに基づく見通しを踏まえた上で、その地域にふさわしいバランスのとれた医療機能ごとの医療の必要量を示す地域医療ビジョンを都道府県が策定することが求められる。」

②「医療法等改正に関する意見(平成25年12月27日 社会保障審議会医療部会) (抄)

「医療機能の分化・連携については、まずは、病床機能報告制度によって、医療機関がその有する病床で担っている医療機能の現状を国及び都道府県が把握・分析し、その結果を踏まえて、都道府県において策定される地域医療ビジョンによって、二次医療圏等ごとの将来の医療需要と各医療機能の必要量が示されることで、医療機関の自主的な取組及び医療機関相互の協議により、進められることを前提とすべきである。」

病床機能報告 |厚生労働省 より引用

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