看護師の仕事とは~看護の仕事をしている自分が好きな私

看護師らしくなった私の本音

看護師の仕事は好きですか?

本音を言えば、普通に大学を卒業したくなかったんです。技術を持っていれば、一生お仕事に困らないと考えたからです。

でも、看護師のお仕事は想像以上に大変な仕事です。テレビのドラマのようなわけにはいきません。いつも緊張して患者さん、医師、師長、医療職者と気持ちを合わせなければ医療は成り立たないのです。

看護師の仕事事情を知らない方は多いと思います。本やテレビでは知ることができない看護、病院の現状をお話しいたします。

看護師へのインタビューの背景図

看護師らしくなった私の本音

大学に入学する前から、母と祖母から看護師、病院の経営現状問題のことを聞いて、少しだけ興味を持っていましたが。

Q:なぜ看護師という仕事を選択したのですか?

本当を言うと、私って別に「看護師になりたい」っていう、すごい強い思いがあって看護大学を受験したわけではありません。ただ、何となく大学にしんがくするのではなく、きちんと卒業後の目標を持って大学生活を送りたいって思いから看護学部を選んだわけです。就職活動のときも、同じ部活の先輩が何人かいましたので、また実家に近いという理由から安易な気持ちで、今の病院に就職をしました。

インタビューされている私しかし、今から思えば、よくあの過酷な1年目の状況を乗り切って頑張ってきたと自分で思っています。

2年目になって、少し落ちつきましたが、3年目にはわけがわからないままにプリセプターを担当してしまって、大変あたふたしたことを鮮明に覚えています。

4年目からはリーダーをしています。そして、今は5年目に突入しているわけです。

「昔ほどスタッフが辞めなくなった」と、師長は言いますが当時全部で20人いた同期はもう半分くらいしかいません。

辞めた人の中には、別の仕事をしてたり、専業主婦をしてたりする人もいます。私もいつまでこの病院にいるかはわかりませんが、だんだん看護師の仕事が好きになってきていると感じてきていますから、よほどの理由がない限り看護師を辞めることはないような気がしています。

「これって、自分でも予想外の感覚」

「看護が好きなのか、看護師の仕事が好きなのか?」と問われると、微妙な考えと選択に悩まされ即答できませんが、、とにかく今は看護の仕事をしている自分が好きなのです。

嫌なこと、面倒なことは多くありますが、それはそれと割り切れるようになりました。自分でいうのも変ですが、「看護師らしくなったってきた」と思っています。

私が思うナースのコミュニケーション問題

ナースは職場において、複数の職種の人たちとのなかで起こるコミュニケーションの問題で悩むことが多いようです。

というのは、ナースは24時間患者の近くにおり、また医療の流れ全体を切り盛りする役割を担っているため、医療職者、患者、家族の問での調整役となることが多いからです。

医療の現場では、チーム医療が重要であるといわれて久しいのですが、実際に諸職種が対等な立場で、相互を尊重し、緊密なコミュニケーションを図りながら医療に当たっているところはまだ少ないというのが現状でしよう。

医療の現場では、時間が勝負といった状況でいろいろなことがどんどん進みます。そのようななかで、患者さんの細かな希望にそったり、融通を利かせたりすることが難しいこともししばあります。

医療職者も忙しく働いていて、お互いに困りごとを相談したり、話し合ったりする時間もままなりません。ナースが、患者さん個々の状況や気持ちに細やかに対応したいと思えぱ思うほど、時間的制約、多職種間の考え方の違いによる葛藤に悩むことになります。

そしてつい、他者に対応をゆだねてしまったり、本意でない選択にも目をつぶるしがない、と思ったりするのです。

ナースの医療現場での自己表現の傾向

ナースの医療現場

ある日のテーマは、術後のリハビリテーションについてでした。このテーマは、以前にも看護チームと理学療法士との間で意見のくい違いがあり、最終合意に至らなかったテーマでした。

Aさんは看護チームの代表として会議に参加していたのですが、会議の場ではどうしても理学療法士の意見に同調してしまいがちでした。というのは、他の参加者が全員、理学療法士の意見に賛成したからです。

病棟に戻って看護チームのメンバーに会議の結果を報告すると、「そんなのおかしい」と言われ、「今度はしっかり仕事をしてきてね」と、次の会議に送り出されてしまいました。

Aさんは、今度こそ看護チームの代表としてがんばろう、と意気込んで参加したのですが、理学療法士に専門用語を使って反論され、またもや意見を引っ込めてしまいました。

理学療法士には、日ごろ患者さんのリハビリの時間を変更してもらうなど、仕事を助けてもらうことが多いので、あまり対立したくない、という気持ちにもなります。このようなことが続くうちに会議の前になると腹痛など身体症状が現れるようになり、会議に参加するのが苦痛でたまらなくなりました。

会議にナースの代表として出席するようなとき、ナースはチームでコミュニケーションを高め仕事がデキル理由でお話した、「相手の気持ちや考えも聴いて、相互を尊重しながら歩み寄りを図る」、といった地道な作業繰り返すことと、ナース仲間の意見を伝えることはもちろん必要ですが、他職種の意見もよく聴き、その場で自分で考え、判断することもまた重要です。

ところが、Aさんのように、自分は看護チームの代表なのだからナースの意見を通さなくてはならないと思い、同時に理学療法士と意見が対立して関係が悪化するのは嫌だと思うと、結局どんな意見も言えなくなってしまいます。

多職種会議でも、看護チームカンプアレンスでも、その場の主な意見に同調してしまう、ということになるのです。

このような状態が続くと、自分自身の意見はどんな意見なのかさえ、わからなくなってしまうでしょう

ナースがアサーティブになる相手とは

ナースは病院内でも多種多様な仕事内容を求められる

出典:新松戸中央総合病院ブログ

ナースのアサーションの特性について調査結果があります。質問紙を用いた調査を行ったところ、次のような結果が出ました。

対象者となったナースが最も非主張的になる相手は上司で、次いで患者でした。攻撃的になるのは、患者、上司、部下の順でした。最もアサーティブになる相手は部下で、次いで患者でした。

また、医師に対しては、アサーティブ、非主張的、攻撃的のいずれの自己表現も少なく、患者に対してはどの自己表現も全般的によく行っていました。

これらの結果は、ナースが心理的には患者と最も親密にかかわっていて、患者との間でさまざまな感情を体験していることを示していると考えられます。

また医師とのコミュニケーションが希薄であり、医師との葛藤を、コミュニケーションを通じて解決するほど密接なかかわりをしていない、という状況が見えてきます。

また、ナース同士の関係において非主張的になりがちな特性の背景には、看護チーム内の葛藤を避け、和を保ちたいという心理が働いていることが考えられるでしょう。

このように、ナースがアサーテイプになりづらいことの背景については、すでにナースの自己表現を不自由にしている背景で述ぺています。

ナースという仕事についている人たちが、アサーテイブに仕事ができるようになるためにはまず、心のなかをアサーティブにしていくことが必要です。

すなわちアサーティブなものの見方、考え方を身につけていくことが必要です。

看護師経験の浅い私のまとめ

ナースは勤勉な仕事だと言われます。専門性を高めるために、専門看護師や認定看護師の資格をとったり、診療情報管理士などダブルライセンスの取得を目指す看護師は多いが現状です。

一方、経営参画を期待して看護師を副院長に採用する病院が増えるなど、病院内でも多種多様な仕事内容を求められる役割は大きく変化しています。

ここで期待されているのは、看護師としての知識の深さや広さだけでなく、看護師視点での現場に対する改善活動や経営貢献なのです。

つまり、「○○については××である」という既存知識の提供に終始せず、看護の専門性を活かし、困難な状況下における思考力、判断力のあるリーダーシップを期待されていることの認識です。

しかし多くの看護師は、これを苦手としています。中堅の看護師が困難事例にぶっかった場合、どのような行動をとるか、というインタビューの結果を見たところ、次のような回答がありました。

  • 先輩や同僚と話し合い、出た意見を自分なりにまとめて解決策を考えるが、うまくいかなければ仕方がないと諦める。
  • とりあえず、最低限の問題解決ができる範囲で解決策を立て実行する。その後は、さらなる改善や問題点を考え直したりはしない。そもそも忙しく、無理である。

このような思考や行動から、発生した解決困難な問題に対する看護師の思考パターンが見えてくる。

  1. 未経験のことや、知識のないことはわからない。解決できない。
    →解決策は、自分の経験や知識の中にある。
  2. うまくいかなかったら諦める。
    →解決策は、0か100である。
  3. 誰かに聞いたり何かを読んだりして、それを真似てやってみる。真似してうまくいかないと、途中で投げ出すことが多い。
    →解決策は、何かを真似ることである。

ここから、「答えを自分の知識や経験あるいは他人に聞くことで導いており、自らが思考し答えを導き出すという習慣が弱い」という看護師の特性を見ることができます。

看護師経歴の浅い、まだまだ新人の看護思考から抜け出せない私の意見ですが、皆、他のナース(同僚、専門看護師や認定看護師)も同じ意見を持って看護の仕事に向かっているのが現状です。

少しでも、私たちナースの仕事現場、思考等をご理解いただければ幸いです。

今回は現場からのリポートでした。


白衣の天使ナースの本音TOP に戻る
白衣の天使ナースの本音「仕事」 に戻る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>