看護師の結婚から学べ!幸せな家庭創造への5つの結婚マネジメント

ナースのお仕事

男女が一緒の籍に入り、一つの家庭をつくる結婚。入り口は同じでも出口はまったく違う。

結婚を機に「伸びた人」と「ダメになった人」がいるのも、また悲しい現実です。

新卒看護師は気が弱く頼りないですが、結婚を機に守るものが増えて腹が据わり、責任感やリーダーシップが芽生え、看護師長までに昇進する方もいます。

一方で、優秀な看護師でも家庭内のギスギスを職場に持ち込んで満足な成果を出せずに左遷されたり、自主退職を選択してしまった人がいます。

看護師の結婚は人生すべての足かせになってしまう確立が高く、仕事は、働く人の人間性に強く働きかけ、特有の人生を生きることになります。

これには例外はありません。なぜなら、人間の元からの形が変わるくらい、人の生き死にに携わり、過酷で拘束される仕事だからです。

今回は、時間やお金の使い方から、人付き合い、物の見方、健康、そして人生計画も大きく変わる、「幸せな結婚生活」、「悲しい結婚生活」の二者択一になってしまう現状から学べる、5つの結婚マネジメントの具体策を提示してみたいと思います。

愛情一本だけでは乗り切れない、知識と技術を結婚生活にマネジメントする方法を身につけて欲しいと思います。

先人たちが証明した事実「結婚は技術!」

二人で人生のマネジメントをする

結婚が人生の分かれ道になるのは、結婚後にどういう精神状態でどういう生活を送るか、いわばチーム戦で人生のマネジメントをしていくことと関係しているからです。

どういう生活を送りたいのか、そのために相手と協力してどう過ごしていくのか、という夫婦の力で「新しい日常生活」をつくり出していくことが求められるのです。

これは一つの「創作行為」だともいえます。互いに助け合い、補完し合えるパートナーでなければ「家庭の創造」はできませんし、家庭がつくれなければ、理想とする人生もまた送れないのです。

逆に、一人では乗り越えろれなかった困難も、二人なら乗り越えろれることがあります。

結婚で人生にレバレッジをかけられた人とは、この人生最大の分岐点で、新しい「創作行為」に真剣に取り組んだ人たちなのです。

結婚は愛する相手を見つけることではなく、愛し合い続ける相手を見つけ、自分たちだけの家庭をつくり出し、改善し続けることに他なりません。

そこには、相性や愛情を超えた「努力」と「技術」が必要なのです。

結婚もマネジメントです

3_0266看護師の私の仕事は大変不規則で、夫もマネジメントの大変さを理解してくれますが、家庭のことなると、とたんに相性や愛情の問題で片づけてしまいがちです。

しかし、修正を無限に繰り返しながら、自らの手で幸せはつくっていかなければいけないのです。

ドイツの哲学者エーリッヒ・フロムは「愛は技術である」と言い表した。愛は、相手と通じ合うための知識と努力によって叶えられるものなのです。

夫婦関係もまったく同じです。結婚とは技術であり、マネジメントの知識と努力によってしか、うまくいかないものなのです。

「結婚は技術である」というのは、一万人に及ぶ先人たちの後悔から導き出された最大の教訓かもしれません。

自分に最大の負荷をかけることのできる千載一遇のチャンスでもあるのです。この機会に向き合うか、逃げるかが人生の分かれ道です。お互いが「修正主義」の立場を取らない限り、うまくいく結婚などはあり得ないのです。

結婚後の生活習慣等からくるギャップ

分類してみるとざっくり次の六つになります。

  1. 家事・育児の分担
  2. 相手の育ちや環境が与える人格不和
  3. お金や時間に対する価値観の齟齬
  4. 相手の両親との付き合い方
  5. 子育て哲学の違い
  6. コミニュケーションの取り方

後悔の詳細については後章で紹介しますが、経営者やビジネスパーソンでも後悔ネタとなると、仕事の失敗以上に結婚への後悔が目立ちました。

私は新卒で入社した病院で病棟勤務に配属され、初めて接する患者さんや先輩、師長クラスから学ぶのが日々の業務でした。

仕事における成功ネタ、飛躍、感動の瞬間などをおもに見てきましたが、その中で必ずといっていいほど出てくるのが、「実はこんなことで失敗していてね」とか「こういうことを今でも後悔している」という話でした。

看護師の結婚後の生活習慣等からくるギャップは次の六つになります。
1.家事・育児の分担
2.相手の育ちや環境が与える人格不和
3.お金や時間に対する価値観の齟齬
4.相手の両親との付き合い方
5.子育て哲学の違い
6.コミニュケーションの取り方

これは看護師に限ら共通することは間違いないことでしょう。

さらに、結婚して妊娠した場合にことも考えなければありません。
このような調査があります。

日看協の「潜在ならびに定年退職看護職員の就業に関する意向調査」によれば、潜在看護師(看護師免許を持っていながら働いていない)の離職の理由は

1位は妊娠・出産(30%)

2位は「結婚」(28.4%)

3位が「勤務時間が長い・超過勤務が多い」(21.9%)

妊娠しても看護師は過激!夜勤を強いられる理由 看護師転職ごっこ

病院内でも、諸先輩から少しでも患者への対処方法を聞き出そうと努力していましたし、転職後は、逆に指示を与える看護師の長としてリーダーシップを活かすことに必死でした。

経験から得た大事なことは、これまで先人たちの後悔をもとに、同じ轍を踏まないように気をつけてきたことから、その教訓を「後悔しない5つのリスト」というノートに書いていつも肌身離さず、気付いたことを書いたりとしていましたが、数え切れない患者・先輩を見て、実はどの職場、年代にも共通する最大の後悔こそ、「結婚」だったのです。

つまり人生の先輩が後悔を証明していたのに気付いたのです。

看護師の結婚から学べ!幸せな家庭創造への5つの結婚マネジメント

後悔は、結婚前には気づかなかったちよっとした生活習慣、育った環境の違いからくる考え方のギャップ、相手に言ってしまった暴言、相手の家族との付き合い方、はたまた浮気、セックスレスにいたるまで多岐に及びます。

結婚は自分を良い方向にも悪い方向にも左右させる根源

厚生労働省の人口動態総覧から計算すると、平成二三年の日本の離婚率は三五%。約三人に一人は離婚している計算となります。

離婚にいたる経緯には複雑な事情があるので一概には言えませんが、結婚してもうまくいかず、関係を修復できなかった夫婦は非常に多いことは間違いありません。

NPO法人マドレボニータが産後半年以内の女性を中心とした620人に行った調査ではなんと52%が「産後離婚を考えたことがある」と答えています。

離婚件数の年次推移

昭和25年以降の離婚件数の年次推移をみると、42年までは6万9千組~8万4千組で推移していたが、59年から63年に減少したものの、平成14年の29万組まで増加傾向となった。平成15年以降は減少に転じ、20年は25万千組となっている。
離婚の年次推移

出典:厚生労働省:平成21年度「離婚に関する統計」の概況:離婚の年次推移

塵も積もれば山となる

後悔している看護師諸先輩たちの言葉で特に印象的だったのは、「チリツモ」(塵も積もれば山となる)というフレーズです。

大恋愛の末に結ばれたにもかかわらず、育った環境の違いがボディブローのように徐々に利いてきて、最後に爆発してしまった例は調べきれないほどあるはずです。

たった一つの出来事によって離婚にいたるのではなく、日々の不満の積み重ねだということです。

家事の分担、金銭感覚の違い、子育て哲学の違い、お風呂の入り方、タオルの使い方、挨拶、返事の仕方までもが夫婦関係をギスギスさせ、チリは積もり積もっていきます。

チリに対する考元方も、夫婦間に食い違いがあります。家事や育児の分担でも、男性は「十分やっているつもり」であっても、ゴミ出しや週末の買い出し程度では、奥さん側からは「やっているうちに入らない」と、実際はマイナス評価の「チリ」にカウントされているケースも少なくありません。

幸せになれる5つの結婚マネジメントとは?

日常生活の連続であることに気付かなければならない

結婚は自身の生き方そのものを問われ、さらにはその適否さえもがフイードバックされるという、まさに仕事以上に大変なものなのです。

結婚が恋愛のゴールではなく、「家族」としての絶え間のない「日常生活の連続」であることに気づかずに結婚してしまうと、後悔に発展するようです。

1、相手のルーツを理解、受け入れる

結婚に後悔が付いて回る理由の一つに、当人以外の問題があります。

大昔から存在する嫁姑問題ももちろんですが、たとえ同居していなくても相手の親や兄弟姉妹が、結婚の大きなリスク要因であることに異論はないでしよう。

結婚前の人にはピンとこないかもしれませんが、結婚している人であれば少なからずその大変さを実感したことがあるでしよう。

また、最近多いのは相手の親の過干渉です。同居をしているわけではないのに、年中家に来て、あれこれと意見したり、聞いてもいないことにしたり顔で自説を展開したあげくに、子供の教育にまでロを出してきます。

こうした問題は、結婚が相性や愛情だけではどうにもならない理由の一つです.

結婚すると付き合う世界が一気に広がるので、当人同士の付き合いだけではないところに難しさがあるわけです。
また、結婚が恋愛と大きく違うことに、自分の人格を形成している育ちの違いが問題になるということがあります。

問題の根っこが、相手の育った環境とのギャップだったということはよくある話です。日常生活そのものであるという意味で、相手の習慣やルーツの違いは根深い問題であり、それがなかなか見抜けないだけに後悔が付き物となります。

結婚は恋愛と違って、衝動や情熱だけではなく、相手の生まれ育ちを理解し、受け入れるという深い付き合いが求められるのです。

2、ビジネスパーソンこそ、結婚後を真剣に考える

結婚前はやさしくて頼もしく思えた男性が、いざ旦那さんになると、一切家事をやらないとか、やさしきは優柔不断の裏返しだったとか、頼もしさは強引さに変わってストレスになるといった妻側の後悔もよく聞きます。

また、付き合っているときは、誕生日、クリスマスやデートのたびに、小まめにプレゼントやサプライズのイべントをしてくれたけど、結婚を機に「釣った魚にエサはやらない」旦那さんに変身してしまったことを嘆く女性がいかに多いことか。

しかし、そうした変化は相手への愛情を減退させる大きな原因ではありますが、先人たちが、結婚こそ人生の分かれ道だと後悔するのは、それとはまた少し違っています。

結婚において愛情は必要条件ではありますが、十分条件ではないのです。「愛情だけで何とでもなる」というのは非常に美しい言葉ですが、現実はそう簡単ではありません。

どれだけ相手に対して愛情を持ち続けていても、日常生活にはそれだけでは乗り越えられない困難はたくさん存在します。

3、結婚は「修正主義」から始まる

そもそも、結婚はお互いの身勝手な妄想からスタートしている事実を認めることから始まります。

こうした思い込みや妄想を是正できないままだったら、遅かれ早かれ結婚生活は破たんしてしまいますが、これは相手選びを間違えたということではないのです。

最初からうまくいく結婚などは存在しません。

自分と異なる考えや習慣を受け入れる余地があるか、相手との齟齬を自分の変化の原動カとできるかどうかが分かれ道です。最初から出所の違う男女が、お互いのべクトルを繰り返し合わせ続ける努力と工夫が必要なのです。

元和田中学校校長の藤原和博氏の言葉を借りれば、それは「無限のべクトル合わせ」だといえます。

4、結婚は夫婦による「共同経営」

結婚とは、他人同士が戸籍上一緒になるという契約にすぎません。だからこそ、幸せな家庭をつくるという「事業」の発想が必要です。

経営などというと味気なく聞こえるかもしれませんが、「愛情だけではうまくいかない」という先人たちの後悔は、単に好き嫌いでは家庭を経営できないことを如実に表しています。

事業においても、大小さまざまな問題が日々起こりますが、そのたびにステークホルダー(利害関係者)間で調整して、問題を解決していきながら事業を前に進めています。

これは結婚でもまったく一緒です。成り行きではできないのがわかっているのに、多くの夫婦はビジョンも計画も持たず「経営」しています。

5、「目標」「計画」「マネジメント」の設定

結婚生活は「目標」「計画」「マネジメント」だと考えるとわかりやすいでしょう。

感情だけに頼らず、お互いの夢を自分たちの言葉で伝え合い、すり合わせをしながら計画を立て、それをきちんとマネジメントしていけば、地雷を踏むリスクを最小限にすることも可能です。

根っこにある、限られた時間を管理するカ、イべントを考える企画力、感情や意思を言葉で伝えるコミュニケーションカ、お互いのべクトルを調整するマネジメントカを用いて、結婚というプロジェクトを成功させようという発想こそが必要なのです。

まとめ うまくいく夫婦の法則

うまくいく夫婦は地雷をどう見つけ、どーつ対処したことによって新しいステージへとジャンプできたのか、そのヒントが多く隠されているはずです。

もちろん、最初からうまくいくような結婚などありません。

結婚が愛情や相性だけでは決まらないことは、これまでも述べた通りです。結婚「後」にお互いが歩み寄って、お互いが変化しつつ成長すれば、いくらでもうまくいくはずです。

ただ、看護師で不規則な病棟勤務をこなす私の結婚生活が円満であるから、私なりの「答え」を提示したのではありません。

むしろ逆で、周りの人と同様にいつ離婚にいたってもおかしくなかった私たちなのに、たまたま「こうしておけばよかった」という先人たちのおびただしい後悔を耳にしていたために、かろうじてクビの皮一枚つながっているようなものです。

結婚とは、相性で一喜一憂したりするようなものではないはずです。

人生を良い方向に変える現実的な課題としてとらえ、それをいかにマネジメントしていくかを考えましょう。

「同じ目標を共有できる人」がいることが、ずっと実現度は高いし、自分以外の人のために努力する方が幸福感は高いと、結婚でレバレッジをかけられた先人たちは教えてくれているのです。

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